JR Freight Festa in Sumidagawa Sta.




今回やってきたのは隅田川駅で開催されるJR貨物フェスタ。事前の案内ではEH500、EF64、HD300の車両展示があるとのことで、金太郎ことEH500の熱烈なファンである自分(と子供)としては参加せねばなるまいと意気込んでいたのですが、残念ながら当日は台風直撃の予報。しかも台風の当たり年と言われる2013年とあって、最悪の2個同時関東上陸の可能性もあり、早々にEH500の展示中止との案内がなされました。

ところが、直前になって台風回避。当日は抜けるような青空の広がる秋の晴天で、これならばもしかしたらEH500も展示されるかも知れない。とりあえずは行ってみようとやって来たものの、やはり展示はHD300のみ。どういうことなのか係の方に聞いてみると、展示用の機体が回送できなくなったとのこと。なるほど…。



隅田川駅というこの聞き慣れない駅は、乗客を運ぶ電車が停まることはない貨物専用の駅で、元から乗降用のプラットフォームもありません。
あるのは貨物の入れ替えのために引き込まれる長い線路と大量のコンテナ、それにコンテナ運搬用の巨大フォークリフトが動きまわるのみ。人の住む世界とはスケールが異なりました。



東芝が製作したJR貨物専用の機関車HD300。引込線での入れ替え作業を目的に、老朽化した従来のDDシリーズのリプレースのために開発されたそうで、HDのHはHybridのH。なんとディーゼルエンジンと回生ブレーキで確保した電力でのモーター駆動を備えているそうです。





展示用のものはなかったけれど、運用中のEH500を隅田川駅構内南千住寄りで発見。フェンスの向こう側でしたが、300mmで引き寄せるのと同時に手前のフェンスはボケてまったく見えなくなりました。久しぶりに見た金太郎はやっぱりカッコイイ。金太郎ロゴまで撮りきれなかったのが残念でしたが、普段金太郎をお目にかかることのない武蔵野線沿線に住んでいる者としては、これだけでも来た甲斐があったというものです。






最後は日暮里駅にて。そこかしこの鉄柱装飾は白いペンキが剥げて塗料が浮きまくり、電車の通過で起こる風ではらはらと飛び散りそうな脆さを感じます。汚いというよりは、退廃的な美しさを秘めていました。


さて、今回行った隅田川駅はこんな場所。日暮里から常磐線に乗り換え、南千住駅下車。そこから時計回りにこの線路の束をまわって到着。結構遠かったです。

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Kasai Rinkai Park




葛西臨海公園の水族館に。民間の水族館だと入園料が2000円以上と高いのが相場ですが、ここの運営は上野の動物園なんかと同じ東京都であるため、水族館にしては懐に優しい値段で入場できるのが嬉しいところです。

そんな葛西臨海公園に向かおうと決めたこの日は、朝から空一面を雲が覆う天気でした。

曇りはものから色を奪うため、これまで好きになれなくて曇りの日はカメラさえ持たなかったのですが、本家PYを見ていると、曇りには曇りのさまざまな色があって、その微妙な違いに気付くとそれはそれで面白いものだと分かってきました。もちろん、色調としては当然モノクロに近いのですが、雲にできる陰影やわずかながらに差す陽の色まで忠実に写し撮れると、実に美しい雰囲気になります。

今回はSIGMAの35mm F1.4 DG HSMの一本撮り。その解像感とボケのコントラストをご覧ください。





マグロの速度を舐めてました。水槽自体が明るいため、絞り優先である程度開いておけば、それほどISOを上げなくても無理なく撮れるだろうとタカをくくっていたら、撮れたのはブレたマグロばかり。

SSオートで焦点距離分の1の設定になっていたためで、次回があれば、もっと果敢にISOを上げてシャッター速度を稼ぎたいところ。





水槽の上部に据え付けられた照明のありきたりでなんということもないカットですが、明るさや陰影の具合、器具の経年によるざらつきなど、手の届きそうなほどのリアル感が撮れていると感じた1ショットです。




クリスタルビューというガラス張りの3階建てくらいの大きさの建物。何があるというわけでもないのですが、高いところから望む海は気持ちがいいものです。建物内は、大人が落ち着いて景色を眺める場であると同時に、やはり子供は元気に飛び跳ねていました。



クリスタルビューから海にかけての芝生斜面の一角にはそろそろ季節を終わろうとするコスモス。
自由に摘んでいいとアナウンスされていたところだったのですが、元々は群生していたであろう花畑は、ほとんど摘み取られ、わずかに残った花が一輪挿しのように空に伸びていました。

背後にはこの日やっと見られた青い空。雲に少し穴が開いただけなので、すぐに青は見えなくなってしまいました。



ここのところ連続で海近くの写真をポストしてきましたが、元々が京都生まれの埼玉住みのために海になかなか縁がなく、時系列的にはこの葛西臨海公園が一番先のため、こうやって砂浜に立つのは久しぶりのことでした。

沖縄に行った経験から、海といえば抜けるような青!という先入観があったのですが、冒頭で書いたように、曇りの日の色がないながらも微妙な光の加減というものに気付くと、モノクロのようでいてそうでない、セピアともまた違う写真に愛着が持てるようになってきました。



遠くにはゲートブリッジ。ちょうど満潮に近い時刻になっていましたが、風もなく波は穏やかで、落ち着いた気持ちのよい夕方を過ごせました。

Ikebukuro ~ Rainbow Bridge Photowalk



朝からレンズ3本と三脚まで持ってウロウロ。かと言ってどこに行くアテがあるわけでなし。
この日、2013年神宮外苑の花火大会と多摩川の花火大会が重なった日、家庭的事情にて嫁が子供連れて実家に帰り、私は久しぶりの独り身を体験したのでありました。

そりゃあ、せっかくの貴重な日ですから、朝からどこに行こうかと思案したものの、あまりの自由度にどこも思いつかず、とりあえずということで情けないながら埼玉の玄関口、池袋で下車してみたのでした。









池袋をウロウロとした挙句、大した収穫もなく、次に向かってみたのは表参道。メトロ副都心線で一本だという便利さと、以前から何かしら撮りたいときにはよくここに足を運んでいたという馴染みもあって来てみたのですが、当然のことながら昼間っからカメラバッグに三脚を装備したようなオッサンが足を踏み入れるような場所ではなく…。





結局、特に行くあてもなくまたここでもウロウロとし、腹が減ったので通りがかりに見つけたラーメン屋に入ったところ、予想外にいいラーメンと出会えて嬉しい事に。鶏出汁スープに唐揚げ。実にうまかったです。



せっかくここまで来たのだからと、神宮外苑の花火でも撮って行こうかと思ったのもつかの間、有料席以外では場所取りすらできないとの警告ポスターが会場周辺のそこここに貼られ、かと言っていい歳したオッサン一人で有料席に陣取るわけにもいかず、おかげでここでもまた行くアテがなくなってしまい、信濃町の駅に向かうのでした。



非常に場当たり的なアイデアで、レインボー・ブリッジから神宮外苑の花火が見えないだろうかと思いつき、急遽田町駅に向かうことに。信濃町から総武線に乗ったものの、この経路で京浜東北線に乗り継いだことなどなく、何の気なしに乗っていたら明らかに行き過ぎな駅名アナウンス。


秋葉原で乗り換えるべきだったようで。



田町駅から歩いてレインボー・ブリッジへ。たどり着いた時にはループ橋はオレンジの陽の光に照らされていました。





レインボーブリッジ南側歩道の展望スペースから望むループ橋。この日は夕陽が薄い雲に映ってとてもきれいな空の色になりました。

が、夕方の海辺は陸地の気温の急激な低下によって強風が吹き荒れていて、レインボー・ブリッジもその風のために大揺れ。展望スペースでは三脚禁止との事だったので、ISO上げて手持ちで何度も挑戦。大量のボツを生みつつ、これがやっとまともなショットになりました。



一度レインボー・ブリッジを降り、今度は北側の歩道に登って展望スペースへ。
この位置からでもスカイツリーはビルの合間にその凛とした姿を見せています。

ちなみに。この位置から神宮外苑の花火はビルの谷間に小さく見えました。
見えはしたのですが、あまりに小さな見映えの花火でした。



歩道が開放される時間いっぱいまで展望スペースにいた後は、降りて下から橋を見上げるショット。
24mmだと歪曲が顕著ですが、これもまた広角のクセというか魅力ということで。



田町の駅に向かう途中で、またループ橋。
三脚などないながら、カメラを柱に載せて手持ちで。綺麗に光芒がでました。



最後は芝浦運河にかかる橋の上から。
青い夜空に上がる月明かりが、運河と船を照らす明るい夜でした。

Canon EOS 5D MarkIII | Tokyo Gate Bridge



新木場から都営バスに乗って若洲キャンプ場まで。初めての東京ゲートブリッジです。

京葉線や葛西臨海公園から遠くに見えていた橋は、近くまで来ると圧倒されるほどの大きさと存在感でした。その、何かしら恐竜のようなフォルムにも関わらず、建築美というのか造形美というのか、ただただ見とれるばかりの立派な橋でした。

この日、気象庁の予報では一日中晴れ。午前中は雲ひとつない晴天であったのに、昼を過ぎると雲が出始め、夕方になるにつれて厚い雲が空を覆ってしまいました。残念がっていたところ、雲に穴が開いてちょうど日が差し、神々しい風景に遭遇できました。



15:39。雲の穴から日が差している時間の水面と橋の底面の反射が美しかったです。

16:44。日が降りてきて、雲の下から顔を出すと、ちょうど橋の骨の部分にかかり、赤い夕陽になりましたが、上方は厚い雲で覆われています。

17:24。東京ゲートブリッジの照明点灯は毎日日没時刻。この日の日没は17:08で点いた直後はうっすらだった照明も、少し時間が経つとハッキリとした陰影に。また橋全体のライトアップから15分後の17:23に道路部分の青い照明が点灯。そう、これでこそゲートブリッジです。

17:35。日が沈んだ後は急速に暗闇に包まれていきます。撮影ポイントは人工岩礁ですが、照明等ないため、足元が暗く移動には注意が必要です。

17:42。帰りのバスに乗る間際のショット。健全な夕食時刻までに帰宅するにはこの時間の新木場行バスに乗らないといけないため、これが最後のショットです。

どう撮っても美しく切り取れる橋のため、次回は夕方の天候がよい日に行きたいですね。

Canon EOS 5D MarkIII | Enoshima Photowalk




今回は江の島。秋の三連休ということで久しぶりにやって来ました。

今回の使用レンズはSIGMA 35mm F1.4 DG HSMとTAMRON A005。いつもの組み合わせです。撮り手の問題ではあるのですが、江の島はなかなか広角にハマる景色がなく、逆に中望遠で狙いたい光景が多いというのが過去の経験から得たもののため、今回は果敢に最初からA005装着で挑んでみました。



大船で湘南新宿ラインを降りて、片瀬江の島までは湘南モノレールで。このモノレールがまたスリリングな急カーブと結構なアップダウンを繰り返す、なかなかに楽しい路線。これが懸垂式だというので、運転席真後ろから眺めるとなかなかに楽しいのです。

ただしその起伏のせいもあってかなり揺れるので、カメラ構えるのは多少危険です。子供を抱っこしながらとなると、なおさら要注意です。








たどり着いた江の島。モノレール、江ノ電、小田急の片瀬江の島から江の島に入ろうとすると、手前の交差点部分の地下道を通り、そのまま抜けると江の島に向かって右側の歩道で橋を渡りますが、海を間近に見たいなら左側歩道がオススメ。歩道が途中でなくなってしまうので、砂浜に降りて右側歩道に行かなければ江の島にたどり着きませんが、靴に砂が入るのを厭わなければ是非。




10時には江の島の入り口にたどり着いていたというのに、すでにこの人波。世の人々の、いかに江の島を愛しているかが分かるというものでしょう。ここからこの江の島山を超えて、島の反対側の岩場を目指します。









展望台の入り口を過ぎて少し行ったところにあるレトロなカフェ。まだオープン前だったため、ガラス戸越しにテーブルを狙ったところ、ガラスというより硝子とも言うべき歪みが目に見え、さらなるレトロ感あふれるカットになりました。






ここが今回子供を連れて遊びに来たかった稚児ヶ淵と呼ばれる岩場。特に干潮を狙ったわけでもなかったのですが、ちょうどそこかしこに潮だまりができていて、小魚やカニ、ヤドカリなどが目に見える状態でした。残念なことに、特に餌や糸など、採集の道具を持ち合わせていなかったため、素手で掴めたのはヤドカリで精一杯でしたが、子供も自分も、なかなかに楽しく遊べたひとときでした。






江の島には多くのトンビが回遊(?)し、常に獲物を狙っています。人の持ち物や食べ物を狙うという東京で言うカラスみたいなものに成り下がっている状態ですが、カラスよりもはるかに大きいので、低空を飛行されるとちょっと怖いです。

子供に「一人でうろちょろするとあの大きな鳥に頭をガシっと掴まれて、巣まで連れて行かれるぞ」と冗談で言ったところ、あまりの鳥の大きさに本気にしてしまったようで、トンビを見つける度に怖がって手を繋いできたので、今回はうろちょろされずに楽でした。






食事をして、気が付いたらもう3時半。いい時間に帰宅するにはそろそろ帰る準備をしなければなりません。子供とは、行き掛けに見つけた有料望遠鏡を覗いてみたい、ということと、2階建て電車に乗ってみたい、と言われていて、それぞれ叶えてやる約束をしたため、敢えて往路と同じ経路で戻り、途中で100円を投入して望遠鏡で遠くを見てみました。1分半て短すぎて価値ないですね。次は2階建て電車。ロマンスカーで新宿に出たほうが楽そうな気もしましたが、鎌倉発16時40分発の湘南新宿ラインに乗るべく、大急ぎで激混みの江ノ電に乗って鎌倉に向かい、ちょうどのタイミングで乗れました。自由席グリーン車での1時間ほどのプチ贅沢。乗り心地よかったです。

本日の予定全て完了。なかなかに楽しい江の島1日旅行でした。