Canon EOS 5D MarkIII | Marunouchi Photowalk



























実は復活した東京駅丸の内駅舎をこのアングルから撮りたくて、昼過ぎ頃から丸の内近辺をウロウロとし続けていたのでした。日比谷通りの位置から見た東京駅は、両側に並ぶ街灯と、景色全ての照明を優しく反射する石畳とに囲まれ、実に優雅で凛とした佇まいを見せてくれました。



せっかくこんな時間まで写真を撮り続けたので、最後のひと踏ん張りで新丸ビルの展望テラスからの定番のアングルをHDRで。丸の内界隈で東京駅が望める場所は、隣の丸ビルも含めてすべて三脚禁止になったようで、そうなれば仕方がなく、息を止めての手持ちで。失敗を重ねましたが、ようやく、なんとか。


Canon EOS 5D MarkIII | Asakusa Photowalk




山手線を上野駅で降りて東京スカイツリーまで。天気がいいのでなにげに歩き始めた台東区上野。そこそこ距離はあるし、しんどくなったら電車に乗ろうとぼんやり考えていたものの、歩いてみると気を引かれるものが見つかったりして、結局最後まで苦もなく歩き通してしまいました。


上野駅を出てすぐ、台東区役所の北隣にあった元学校風な建物は廃墟のごとく蔦が絡まり…どころか壁一面のアイビー。もう秋だというこの時期でも一心に陽の光を浴びるべく、大きく葉を広げていました。



ちょっとした路地を覗きこむと実に生活臭のする下町風情の玄関が並んでいました。軒先にアサガオの鉢と箒塵取りにバケツなんて、鉄板ですよね。



実際には紆余曲折を経ながらもっと時間がかかったんですが、あっという間に浅草寺。この日、雷門は改修のために大提灯は取り払われ、紙のカバーに描かれた提灯でちょっと残念。その代わり、宝蔵門の提灯にクローズアップして。







またテクテクと歩いて、この壁を見ただけで分かる方はお分かりになる場所へ。その頂部に金の泡のシンボルを抱くアサヒビールへ。壁面に映る雲が壁の黒とのコントラストで鮮やかだったのですが、写真に撮ってみると壁に反射した雲には結構色がついていることに驚き。



ようやく見えてきたスカイツリー。遠目から300mmで狙うと、展望階から下界を臨む人たちがたくさん。残念ながら今回はスカイツリーに登る予定はないので、こちらは羨ましくも見上げるだけです。





やっと辿り着いた東京スカイツリー。いろいろと寄り道はしたものの、上野駅から約4kmの行程でした。スカイツリーはなんというか「きれいな巨大建造物」。東京タワーのように年月の経った貫禄や作りそのものの骨太さがなく、実に美しい佇まいでした。時刻は15時過ぎ。太陽と反対側に周って見上げると、空にはスカイツリーの影ができていました。


ソラマチの天井照明。高い天井と整然と並んだ照明もまた、スカイツリー同様に新しいシンボルであることを現すような雰囲気を醸していました。


Canon EOS 5D MarkIII | Yokohama Photowalk





EOS 5D MarkIIIを持って横浜へ。横浜には何度も来たことがあるものの、一人で時間に縛られることなく思う存分歩きまわったのはこれが初めての機会で、実に写真を撮るということを楽しめた一日でした。夕陽がかった空の色、光と影を余裕の階調で織りなす5D MarkIIIの描写です。



開放から十分なシャープさを持って描写するSIGMAのフルサイズ用35mmは、まさに渾身の出来。さすがに空を写しこむと一段絞っても周辺の光量落ちはあるものの、空色も相まって逆にそれが実に良い雰囲気で現れることもあるものです。



ほとんど黒潰れしているかのようでいながら確かにディテールの残る影。このラティチュードの深さはデジタルならではであり、14bit RAWの余裕度でもあるでしょうか。レンズはタムロンのA005。ハイエンドとは対極に位置するクラスのレンズですが、ほぼワイド端とはいえこの描写です。いかがお感じになるでしょう。









今度はSIGMAの50mm EX DG HSM。SIGMAが画質重視に舵を切った第一弾で、Art Lineの先駆的存在。この流れが35mm DG HSMに続いていくわけですが、発売初期ロットの50mmはまだSIGMA独特の作りの甘さがあり、銅鏡の質や滑らかとは言いがたいフォーカスリングなどではあるものの、一段絞った辺りからのシャープネスとボケのコントラストは超絶です。



同じく50mm。手持ちですが、単焦点ならではの明るさに頼れば手ぶれ補正などなくとも夜景シーンも無理なくこなせます。一方、このようなあるシーンでも十分な色を出してくれるのはさすがキヤノンのホワイトバランスです。

Begining of PYize blog




Photo Yodobashiに掲載の写真を見て、なんて素敵な写真達なんだ、自分もこんな風に撮ってみたい。と常々思っていました。しかし人に見せることなくボツ写真の山を築く自分にはなぁ、と嘆いていたものの、過去写真を探してみると使えそうなそれらしいものが幾つか。そこで、PY独特のイメージを模倣して写真を並べてみました。




TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD。通称A005。その価格とプラスチック銅鏡からチープなイメージが付きまといますが、純正の70-300に比べても写りは遜色なく、開放F値であっても画面端までキッチリ描ききってくれます。またむしろプラスチック製であることから焦点距離の割に非常に軽く、気軽に持ち出せるのも嬉しいポイントです。



SIGMAの50mmを使用した完全な逆光でのショット。露出さえ正しければ直射に大きな影響を受けることもなく、暗部までディテールを保っています。ゴーストが現れていますが、直射光をレンズに入れながらこれだけで済むのであればレンズ性能としては全く問題ないレベルです。







SIGMAの35mm。開放より抜群の緻密な描写を誇りますが、F8まで絞った時の画面端までの精細な表現はさすがというところ。クレーン先端の網状部分もモヤモヤになることなく、完全に写しきっています。











キヤノン純正のEF24mm F1.4LIIの一コマ。広い画角なのに大きくボカせるのはこのレンズの最大の特徴でしょうか。フルサイズでこの表現をしたくて入手したレンズで、今でも愛してやまない一本です。これより焦点距離が短いレンズでこのF値を持つものはありませんから、結局これが一番広角でボケを楽しめるレンズです。



これもまた24mmで。大胆に明部と暗部に別れたシーンですが、空部分のみを犠牲にすれば、暗部はここまで維持することが可能で、ここでもまたデジタルの階調の広さに驚かされます。